90年代初めのKITONとISAIA【Facebook】
90年代初めのKITONとISAIA。
当時のイタリアンクラシックの既製服は、まだ80年代のアルマーニに代表されるイタリアンハイファッションの影響もあり、低いゴージ位置、低いボタン位置、長い着丈、渡りも裾幅も太いパンツが主流でした。その後、様々なモードのトレンドを緩やかに吸収しながらイタリアのクラシックスタイルは進化していくのですが、日本で所謂クラシコイタリアが大流行した90年代中から2000年代前半までは、ナポリに代表されるサルトリア(ビスポークテーテーラー)の影響が製品に色濃く反映されていたように思います。因みに、現在主流のショルダーラインと並行な高いゴージ位置は、当時のアットリーニが作ったAnnni Trenta(アンニ トレンタ)という30年代のサルトリアのディティールを取り入れたモデルが広がったことに始まります。そして、センツァ インテルのという芯なしのジャケットもキートンがナポリのサルトリアの仕立てを既製服に取り入れたことにより、その後多くのブランドが追随し現在に至ります。
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